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2022-01-05

絵の練習記録:ヘタクソを続ける話をしよう

同人誌でこの表紙だったら私は速攻で買う。というものが描けるようなところまで来た話。

ペンタブで描くのがヘタクソすぎて絶望した過去があった、という事で絵の練習をしていた記録。

この本は私の幻想で妄想の同人誌表紙なので出版せずであるが、こういった本を軽率に出すまで、

そこまで技能を持っていきたい。

 

 

1.あまりにも稚拙でiPadを使いこなせない時代

まず、下の絵を見て欲しい。

頑張ってゴリゴリと同じペンですべて描いた感じが満載である。線の不安定さが全開である。

最初の絵と比べてみると、ここからたいぶ上手くなった事がわかるだろう。

もともと、アナログ線画を取り込んで、デジタルで塗るというの行程だった為

線の描き方が全くわからなかった。線を細くできないし、元々あまりないが線の強弱も出せなかった。

ちなみにiPadでプロクリエイト使用である。

 

この絵のヘタクソさに衝撃を受けて、何回もサイトから消そうと思ったのだが

なぜか奮起して、イラスト描き方本を買ってきてもう1回描いてみた。

良くなった… 良くなったが… 固い… ナニカチガウコレ… そういった絵になった。

絵の描き方テキストを見ながら描くと、自分の絵がそっちにひっぱられてしまう!!!(困惑)

という思いでこの頃いっぱいであった。

しかし、この認識が間違いだったことに、だいぶ後に気付く。

 

完全な真似でいいのである。完全な真似をして一度描く(それもだいぶ難しい)

そこから線の描き方、色の塗り方だけ、使われている技術だけ自分の絵に持ってくる。

それが 大事 なんだ … という事に年単位で気付いていく道中でありました。

技術に絵柄を持っていく、ではなく、絵柄に技術を入れる。

又、その技術が自分の絵柄に合わなかったら、潔く取り入れない。

そこで取り入れなくても、人物以外の描き方でそれが生きたりする、ので無駄は一切ない。

 

線は描いた分だけ安定すると感じた。

iPadと液晶タブレットをそれぞれ使ってみて機材への慣れが大事な気がする。

 

この頃のお手本テキスト

お絵かきチュートリアル』(著:パク・リノ)

色塗りチュートリアル』(著:パク・リノ)

ポージング・チュートリアル』(著:パク・リノ)

韓国の方の絵は、日本と米国の絵が混ざり合っている気がしている(個人的意見)

絵に惹かれ、とりあえず真似を行い、何回も楽しく読んで絵の練習が始まった次第。

ほぼ、すべてのページに絵があって、画面の楽しさをどこでも感じる。

最近出た『光と色の~』も購入済み。

 

何冊も技法の本を購入してみた感想として

ネットで高評価であっても、自分が好きな絵柄でないと、練習に至らない事をはじめて発見。

 

手本にする為に、好みの絵柄を認識する、という事が とても大事である。

(同人誌・漫画の読み手の方はすぐに可能に思う。あらゆる絵柄を見ている事が大切)

 

 

2.液タブとクリスタに移行 そして描きたいものを探すのを省く、という概念

同人誌で漫画を描くなら、クリップスタジオのほうが良いのでは、と思い

移行した結果の漫画↓

いきなり四天宝寺の漫画を入れるなという話であるが

iPadで、下書きから全てクリスタで作成、幻のオンデマンド委託本のデータがあったので

載せた次第。いい話じゃないか。(自画自賛)

 

この後、漫画は全く描いていないので、未だに技術がこのレベル止まりと予測される。

(しかし今後漫画を描いても、線やトーンの処理部分が綺麗になるだけだと思われる)

漫画も技術は課題である。

 

そんな風にクリスタを歩み寄っていたが

何を練習すれば良いのだ??と突き当たる。

絵の描き方の動画を見たり、具体的な方法を知っても何もできない自分。

テキスト本の真似でいいが、何か簡単に取り組める課題はないだろうか…

 

と辿り着いた本

そのまま使える手の表情700

とりあえず描くか…の時も何も迷わない。

線の強弱の練習に最適、ペンを試したい時にも最適。

手が下手だと思っていたので、ただただ困ったときは未だにこれを描いている。

最初の1枚がだいぶ初期のもので、最後は直近のものである。

シルエット描いて→下書き→ペン入れ、という描き方があると、はじめて気がついた所存。

日付・かかった時間・使ったペンのメモ・感じた事のメモ

そこらへんも入れたほうが後から見ると面白い。

模写が上手くなったかは微妙だが、見ないでラフで描く手は確実に上手くなっているのであった。

 

友人が、手と服のシワが上手いと上手く見える、と言っていたのを

本当にそうだなぁと思って、手の練習をはじめるとともに服の練習として下記の本も模写する。

動きとシワがよくわかる衣服の描き方図鑑』(著:らびまる)

アウトライン太い線で、シワが細い線、とはっきりと描かれていて

スッキリした見やすい絵が良いのであった。

 

各項目1つは描いたりしてみたが、上達せず。

服のシワは線ではなく、色塗りの概念な気がしてならない。

いいな、と思う服の塗り方に習いながら

自分の絵に入れていくのが上達への道のような気がする。

 

手や服を練習しているうちに自分が弱い部分として

髪型が弱いと感じた。頭の形ができていない、と同時に髪型のバリエーションが無いと思った。

魅せるキャラクターを描くためのヘアスタイル250 男性編

デジタルツールで描く!キャラクターを引き立てる髪の描き方

上記2冊は見ていても楽しく、絵師さんが複数の為

描き手によってだいぶ違う事が勉強になっている。

 

そして迷走を続ける中の絵の一部を紹介

 

エアブラシだけじゃ駄目なんだよなぁ…との嘆きの絵。

エアブラシとは別に、投げ縄塗り・太いブラシ塗りに、ぼかしとのばし入れるが

必要であるような気がしてならない。

上記のような塗り方を意識して塗っているつもりの絵である。

塗りすぎてもくどくなるという事を理解しつつある(そして塗らなすぎもよろしくない)

などど、嘆きつつも結局こうゆう絵に収束しそうな予感がしている。

ヌルヌルというような水分がある感じの厚塗りを求めている。

 

3.みんなどうやって塗っているの 絵を分解して見られるその日まで

色塗りに関して、レイヤーの概念のみであり

どうやったら見映えのする塗り方になるのか?という疑問で占められた時期が有り

それに応えてくれるように出会った2冊↓

とことん解説 キャラクターの描き方入門教室』(著:乃樹坂くしお)

とことん解説 キャラクターの塗り入門教室』(著:乃樹坂くしお)

解説がとても詳しい。ありがたいくらいに詳しい。

クリスタのシステム自体をわかっていない自分にとって、教科書のような本。

塗り方がある程度わかってくると、

塗り解説本で何を飛ばしているのか理解できるのだが、

そこに達する前は、次の解説は何故こうなのであろうか?と諦めることが多かった。

しかし、この本はそこも飛ばさないで丁寧なのが有り難い。

 

そして見て下さい…自分の絵にあっていないという事を…

本の技法が、そのまま通用しないという事をありありとわからせてくれた。

 

こうゆうのをね…欲しているのだよ…!と試行錯誤の絵。

 

しかし、このあたりまで来ると、

ようやく他の方の塗りが、ここを重ねているとか

こうゆうブラシで塗っているのでは…?という目が少しながらも育ちます。

その分解して見る、分析でして見る、が本当に大事なのではないかと感じている。

 

…以上が、

自分なりにこう考えて練習した、それだけの記録である。

長くなりましたが、ここまで読んでいただき厚く御礼申し上げる。(おわり)

 

 

補足のようなもの… 今持てる技術を持って漫画を描いたので以下に残す。

1日でこれが作成できたのであった。

突き詰めれば本が出せるのか…?という疑問がわいてくるが

今のところ蓋をして、これにて終了とさせていただく。感謝。

 

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